千田さんは冒頭でこういいます。

今回は 千田琢哉さんの175冊目、2021年8月30日初版の『一流の人だけが知っている、他人には絶対に教えないこの世界のルール』をご紹介します。サブタイトルは『選ばれる人を決める秘密の評価基準40』
心にグッと来た部分を要約していきます。
著者 千田琢哉とは?
文筆家として『タブーへの挑戦で、次代を創る』を自らのコミッションとして、本を書かれています。
日系の損害保険会社、経営コンサルティング会社でのサラリーマン時代に3,300人のエグゼクティブ、それから10,000人以上ものビジネスパーソンと対話し、そこから得た事実と知恵を書籍に詰め込んでいます。
千田さんの言葉には だからこそ説得力があり、人生の予習、軌道修正にふさわしい本ばかりです。
一流にとって決断とは
千田さんはいいます。

”決断のスピードは速いければ速いほどいい”、理由は上記の通り『やめておくか』となるからで、だれしも経験があると思います。それから準備などに膨大な時間を生み出せるからといいます。
また『やる』という決断の方がフォーカスされがちですが、『やらない・中止する』という決断も 立派な決断であるといいます。織田信長は出陣のスピードも撤退のスピードも速かったそうですね。
自分だけの決断の基準を
決断とはどちらを選んでも正しいけれど「えい!」と思い切って片方を選ぶことですが、決断を速くするコツは『自分なりの決断の基準をもつこと』だといいます。
基準は人によります。
- 迷ったらやる
- 身体に耳を傾ける
- 直感
などなど、ちなみに千田さんの場合は、迷った時は『これまでの自分なら絶対に選ばなかった方を選ぶ』そうです。たとえ不正解だったとしても、自分で決めた決断なら後悔は無いと説いています。
一流にとってお金とは
千田さんはいいます。

あまりにも衝撃的な話ですが、お金とは あくまで便利な道具であり、上手に使いこなすべきで、人生を振り回されるのはバカバカしいというのが一流にとっての認識のようです。
接客業に求めるもの
一流が接客業に求めるもの。それは『きちんと媚びること』だといいます。こちらも衝撃的で誰も教えてくれませんが、高級レストランや高級ホテルのスタッフですらお金のちからがわかっていないといいます。
具体的にいうとプロの接客とは、”好き嫌いは出さず、お金次第で清々しく態度を変えられる人のこと”を指すといいます。海外はチップ制だといいますが、あれこそお金が力であることがわかりやすく表していますね。
安易に人におごるな
こちらも実践するのが難しいですが、”自分が年上だから、という理由だけでご馳走するのは間違いである”と千田さんは指摘します。
加えて”人はご馳走されても感謝していない”と断言しています。むしろ『こんな安い居酒屋でお礼を言わせやがって、、』などと悪口を言われる始末。以上のことから、自分にリターンが無いのなら決してむやみにおごってはいけないことが強調して書かれています。
一流に近づきたいなら、お金で清々しく態度を変えられない人に絶対にお金を払うべきではないと説いています。
一流の情報収集とは
千田さんはいいます。

千田さんは、”必ず”という部分を繰り返し強調しています。理由は反対意見の中に、必ず発見があるからだといいます。
業界最大手の会社がコンサルを頼み続ける理由
『もう売り上げも地位も十分なんだから、わざわざお金を払う必要ないだろう』と、千田さんははじめ疑問に思っていたそうですが、理由を訊いてみると『業界の模範解答とかけ離れた意見が欲しいから』と答えたそうです。突拍子もないアイディアこそが重要で、それは その道何十年のベテランの意見より価値があるそうです。
殺意を抱くほど『これは違う!』と言いたくなるような意見こそ、時間をかけて向き合うべきだと説いています。
一流は人を顔で判断する
千田さんはいいます。

これは生まれつき持って生まれた容姿の話ではなく、後天的な努力によって顔つきは変化していくといいます。
“何を考えているのかが そのまま顔に刻まれており、それで人は判断される”たとえば仕事のできる人は仕事のできそうな顔をしている、詐欺師は詐欺師っぽい顔をしている、などなど。
人相学の命中率は8割
『Faception』というイスラエルが開発した顔分析システムでは、テロリストを8割当てることができるようです。その他、IQの高い顔、暴力的な顔などもわかるようで、人は顔で判断するべきということがわかります。
くわしくはこちらの別記事をご参照ください。
千田さん自身も 多くの一流の人たちから『成功する顔』と言われ続けたそうです。人は顔で判断するべきだと理解し、良い顔になるよう頭脳を鍛え続けるべきだと説いています。
一流は運を大事にする
千田さんはいいます。

最後は運だ、最も大事なのは運だ、というように一流の人であればあるほど 運を大事にしている傾向があるようです。
採用面接で『あなたは運がいいですか?』と質問し『はい』と答えた人しか採用しない経営者もいるくらいです。
運の良さは人による
どんなに優れていても 運が悪いせいで敗北したり、実力不足でもちゃんと勝ち続ける人がいるように、”運はみんなに平等に与えられているわけではない”といいます。そして運の強さは遺伝と同じで、生まれつき決まっているといいます。
生まれつき運の悪い人はどうする?
では 自分が運が悪いと自覚がある人はどうすればいいのか。それは、”強運の持ち主にしがみつく。それから運の悪い人と決別することだ”と説いています。
まとめ
一流に近づくには、、
- 決断の基準を持つ
- お金の威力を理解する
- 反対意見を傾聴する
- 人は顔で判断する
- 運の良い人に囲まれる