ども!ささみです。よく無化調のラーメンの感想に、
- まずい
- 味がしない
- よく食べられるな
など 後ろ向きなコメントをよく目にしますね。たしかに 味に難のあるラーメン店はあると思いますよ。ですが、果たして全ての無化調店がそうなのでしょうか。
化学調味料はたったスプーン1杯で ものすごい力を発揮します。無化調を「まずい」の一言で終わらせる前に、ちょっとだけ立ち止まって考えてみましょう。
なぜ無化調はまずいと感じる?
無化調とは、ラーメン用語で化学調味料(味の素)を使っていないラーメンのこと。無化調のラーメンは貴重で、全体の5%もありません。
本来は しいたけや昆布などのダシから抽出するうま味成分(グルタミン酸)を、文字の通り化学合成したものです。
化学合成することで グルタミン酸ナトリウム(MSG)と名前を変え、自然界に存在しないものになります。
この化学物質は 摂りすぎると味覚の破壊はもちろんのこと、健康被害のリスクもあり多数報告されています。
もともと自然界に存在していなかった化学調味料、入れなければ まずいと感じる人がなぜ多いのでしょうね。
無化調は弾圧されがち
無化調ラーメンといえば 健康に良いというイメージがありますが、実際にそうです。
“無化調=健康に良い” ということは
“化調=不健康” ということです。
人々の健康意識が高まり 無化調ラーメンがブームになったら困る人達がいます。
それは 科学調味料を使わないとラーメンが作れない店、化学調味料メーカー、そして医療産業です。
世の中のあらゆる料理が無化調になってしまったら、化学調味料の売上はゼロになりますし、病人が減れば 医者も儲からなくなります。
いまの地位を守るためには 無化調は健康に良いという評判よりも、無化調はまずいという評判です。方法はネットやSNSで悪評を流せば簡単です、日本人は右にならえな所がありますから。
なのでネットの情報は、本当に一般の人のコメントなのか、献金されている人のコメントなのか、企業の人の作戦なのか考えなければいけません。かといって見極めることは出来ませんけど。
少なくともそういった事実を知っておくことが大事です。
舌が無化調に慣れていない
無化調ラーメンの味がしない原因のひとつに、普段からの化学調味料の過剰摂取が考えられます。ラーメンを筆頭に、
- カップ麺
- 冷凍食品
- おやつ
- スーパーのお惣菜
- コンビニの弁当
あらゆるものに化学調味料は含まれています。菓子パンの袋裏を見てみましょう。成分表示を見てみても化学調味料や味の素とは書かれていませんね。
代わりに調味料(アミノ酸)や酵母エキスなどと表記されています。これらがまさしく化学調味料のことです。
逆に書かれていない食品を探す方が難しいほど 日本は化学調味料で溢れかえっています。
化学調味料漬けのその舌で、無化調のラーメンは物足りなく感じるのは必須です。
私も昔は濃いラーメンが好きでした。東京の濃いラーメンばかり食べていました。
ある時 東京から大阪に転勤することになり、大阪でも同じようにラーメンを食べてみます。すると味がしないのです。あの超濃厚豚骨の無鉄砲ですら 味を感じませんでした。
当時は 風邪気味だとかストレスだとかいろいろ理由を付けていましたが、今思うと化学調味料漬けだったことが原因です。
ラーメン激戦区の東京で 生き残るためには味の濃さは必須です。
そう考えると、東京の方が 大阪よりも化学調味料の量が多いのかもしれません。そう言う点では もしかしたら無鉄砲は無化調の可能性ありますね。
まぁなにはともあれ 味覚が戻るまでに2ヶ月かかりました。舌が化学調味料漬けになると、本来の味がわからなくなります。無化調をまずいと言う前に ちょっとだけコンディションを見返してみましょう。
豚骨系で無化調は不可能
無化調のラーメン店を調べてみると、二郎系や家系は出てきません。おそらく豚だけを煮込んでも、あまりダシが出ないのが原因かと。結果として、
豚骨ラーメン=豚骨ダシ+化学調味料
この式は必須です。マジメに豚骨ダシを取ろうとすると 膨大な材料と時間を使うため、コストダウンのためには化学調味料が欠かせないのです。
といいつつ 濃いラーメンは美味しいですよね。それでこそラーメンといった感じです。気持ちはわかります。
ちなみに豚はあまりダシが出ませんが、鶏や魚介なら結構なダシがでます。なので 無化調のラーメンに多いのが、
- 鶏白湯
- 貝ダシ
- ニボシダシ
- 鶏ダシ+醤油・塩
- 担々麺
などです。
好きなラーメンが二郎系で、たまには気分転換で違う種のラーメンにトライすると、濃いものに慣れてしまった舌では物足りなく感じてしまうでしょう。
無化調で労力倍増
あなたは自分の子どもに体に悪いものを食べさせられますか?たいていの方がノーと答えるでしょう。
化学調味料が味覚を破壊し 将来 健康を害すリスクがあるとわかっているのなら、世のお母さんは 子どもの料理に絶対入れないはずです。
知らないのは罪という言葉がありますね。少なくとも無化調ラーメンを作る店は、化学調味料の健康被害を把握しています。
いや、大半のラーメン店が 化学調味料の害をわかっているはずです。さぁここで質問ですが、
- 毒とわかっていながら、ラーメンに入れるお店
- 毒とわかっているから、ラーメンに入れないお店
どうでしょうか?どちらのお店に行きたいですか?またどちらの方が人柄が良く感じますか?無化調のラーメンを作るということは、我が子に健康に育ってほしいと願うお母さんと同じです。
どんな料理であれ、無化調である限りは工夫が必要で大変です。
お客さんへの優しい配慮を感じた時、無化調がまずいとは言ってる場合ではありませんよね?
実際に、たいてい無化調を謳っているお店は、壁などに理念が書かれています。「健康なラーメンをお腹いっぱい食べてほしい」「家族や友人に振る舞えないラーメンは作りません」 などなど。料理人としてのプライドも感じますが、なによりお客さん思いの人柄を強く感じます。
せっかくならそういったお店の料理を食べたいものです。反対にいうと 化学調味料をバリバリ入れているお店は、、まぁそういうことですね。
化学調味料で大幅コストカット
入れるだけで味が濃くなる化学調味料は、便利なことに原材料費を節約することができます。理由は 薄味のダシでも味を濃く出来るからです。当然ですね。
たとえばトリのダシを取るにしても、本来なら100杯分のダシしか取れないのに、化学調味料をいれると 150杯分も取れるのです。材料の量は同じにも関わらずです。
つまり無化調でラーメンを作るとなると、材料費がバカ高くかかるのです。不思議ですよね。味が濃いのに ダシの材料は少ないのです。
さて 再び質問ですが、2つのラーメン どちらが食べたいと思いますか?
- 750円の醤油ラーメン 原価は250円
- 900円の醤油ラーメン 原価は500円
おそらく900円の方ではないでしょうか。化学調味料を使った方が、売値も安い上に 利益率も高いのです。
無化調でラーメンを作ると言うことは、利益利益を度外視する覚悟があると言うことです。
裏を返すと 化学調味料に頼る店は、利益重視ということ。お客さん思いとは言えません。
無化調に慣れる方法
化学調味料漬けから抜け出す方法はただ一つ、知ることです。
“無化調はまずい派” にいくつか反論させていただきましたが、これらの事実を知らないままだと、食べたいけど我慢する という修行僧のような状態になってしまいます。
望ましい完成系は、食べたいと思わなくなった
ですね。
もちろん食べたくなくなったからといっても死ぬわけではありません。むしろ健康体に一歩近づいたと言えます。
友人とラーメンを食べる、先輩に奢ってもらう、など 付き合いの場合を除いて出来る限り化学調味料から遠い生活を送りたいものです。
まとめ
無化調をまずいと言う前に考えないといけない点は 以下です。
- 化学調味料が売れなくなるから弾圧されがち
- 舌がマヒしている可能性がある
- 無化調豚骨ラーメンは ほぼ不可能
- 健康リスクを知っていながら入れている店もある
- 無化調ラーメンは原価が高い